icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻3号

1954年03月発行

原著

人胎盤並に絨毛組織抽出液のPhosphatase量に就て

著者: 山中弘一1 石原千秋1

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.151 - P.154

文献概要

緒言
 先に著者の1人山中1)は産婦人科領域に於ける血清Phosphatase (以下P-aseと略記す)の研究に於て,妊婦では血清P-ase中特にAlkalinePho phatase (以下Al P-aseと略記す)が逐月的に増加する事実を確認し,本現象を妊婦の旺盛な新陳代謝に起因するものとし,その主因は胎盤組織に由来すると推論した。
 飜つて胎盤組織P-aseに関する業績を按するにその殆どは定性的研究であり,且つ又その多くは非系統的のものである。従つて胎盤組織P-aseの量的問題に触れているのは僅かに田上2)が系統的に胎盤を組織化学的に研究した結果よりその量を推論したにすぎない現況であり,直接胎盤組織抽出液に就て測定した文献は皆無である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら