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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻4号

1954年04月発行

文献概要

原著

水溶性造影剤による子宮卵管造影について

著者: 小池宣之1 姫路利春1

所属機関: 1大阪市立医科大学放射線医学教室

ページ範囲:P.197 - P.200

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1.緒言
 体腔内に造影剤を入れてレ線学的検査を行う事は,既に古くから試みられている。内女子性器及び其の周辺の状況を検索するために,子宮腔及び卵管内に造影剤を注入して之をレ線学的に呈像せしめる,所謂子宮卵管造影法も又,可成り早くから行われて来た。
 抑々此の試は,Rubinが子宮卵管を経て醋素を腹腔内に送つて,内性器を呈像せしめようとした事に始り,1910年Rindfleisch1)が硝酸蒼鉛水製泥剤を用い,1914年にはCary2)が,1916年にはGottlieb3),Dartigius4)及びRubin5)がCola—rgol等を用いて,初めて造影剤による子宮卵管造影を行つている。其の後,造影剤として臭素ナリリウム6)7),沃度ナトリウム,沃度カリ,沃度丁幾,硫酸バリウム,蒼鉛泥,Konstrastol, Argirol, Umbrenal,沃度リチウム等が試用されたが,何れも影像が充分でなく,而も刺戟が張い為に不適当であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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