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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻4号

1954年04月発行

速報

プロゲステロン・エストラヂオール併用療法の子宮出血誘發効果並に其の臨床應用に就いて

著者: 高木繁夫1 小倉裕1

所属機関: 1社会保険 群馬中央病院産婦人科

ページ範囲:P.225 - P.229

文献概要

緒言
 黄体ホルモン(以下"ホ"と略)の急墜に際しても卵胞"ホ"のそれの場合と同様の所謂急墜性或は消褪性出血(ithdrawal bleeding)があることは,古くClauberg (1930),C. Kaufmann(1932),Engle (1935)等により報告せられている。例えば去勢囚人に就いて,Clauberg, C.Kaufmann等は卵胞"ホ"で前処置し,次いで黄体"ホ"を注射する時には子宮内膜は分泌相化し月経が発来すると報じたが,Hübschnerも老人子宮に就いて之を確認した。更にLoeser (1932)は強度の発育不全子宮に於て,40万単位の卵胞"ホ"と40K.E.の黄体"ホ"とにより同様の現象を招来せしめ得て,今日の黄体"ホ"療法の基礎を確立したが,之等の現象は何れも黄体"ホ"投与の中止に基く所謂消褪性出血としての内膜血管よりの出血を示唆すると同様に,エストロゲンのそれとは異り分泌相内膜からの出血という点で注目せられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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