icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻5号

1954年05月発行

症例研究

子宮頸癌に於ける頸部リンパ節転移に就いて

著者: 山口茂安1 宮村通敏1 椎木賢三1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.267 - P.270

文献概要

緒言
 子宮癌の頸部リンパ節転移は従来稀なものとされているが,吾々は最近昭和22年4月から昭和28年7月まで,当教室に子宮頸癌で入院治療した患者313例中6例の頸部リンパ節転移(左側5例,両側1例)と他病院で手術した1例の左側頸部リンパ節転移を経験した。これに就いて,S.Ernst1)は「最初Morgagni, van Smietenが報告し,その後Virchowがこの限局部位の説明を詳しく発表し,下腹部の癌の診断上重要な徴候で,特に胃癌に多く,女子性器癌では比較的稀であり,Troi—Sierも同様なことを述べ,頸部リンパ節の転移は何れの臟器からも起り得るといつている。」と述べている。本邦では中村2),小原3),加藤5),江口5)等の報告がある。吾々は茲に7例に就いて観察した所を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら