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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻6号

1954年06月発行

文献概要

症例研究

月経瘻の1例

著者: 渡邊茂人1 佐野源治1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部婦人科教室

ページ範囲:P.369 - P.370

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1.はしがき
 Ballin(1928)1)は月経瘻とは「正常の月経と一定の関係をもつて周期的に出血を生ずる瘻を云う」と定義し,41例の中で帝王切開術後に発生せるもの32例,他は卵管妊娠の自然破裂,化膿性卵管炎,子宮腹壁固定術等であると述べ,大部分は帝王切開術後に生じたことを報告している。その他,Halter (1927)2)の報告を含む10数例があるのみである。
 本邦においては明比(昭5)3)川添,三好(昭16)4),遠矢(昭17)5)等の帝王切開術後の月経瘻及び永井(昭16)6),引地(昭24)7)等の帝王切開術後の子宮内膜症の数例の報告がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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