文献詳細
原著
卵巣機能判定に於ける膣内容細胞像の検査法に対する再検討,及び正常婦人周期性変化の連続検査成績
著者: 齋藤淳一1
所属機関: 1鳥取大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.1 - P.12
文献概要
動物の膣内容細胞成分の性ホルモン分泌状態に伴う変化はoucht, Moran Lataste, Heap,Loep等により周期性変化の存在が暗示せられ,Stockard and Papanicolaou (1917)がモルモットの周期性変化を始めて明確にした。その後Long and Evans (1922)のラッテ,Allen (1922)のマウスを始めとし種々の動物の変化が明らかにせられ,Allen and Doisyは此れを利用して卵胞ホルモンの定量法を報告した。
一方人体に就いてはPapanicolaou (1925)が始めて月経周期に伴う変化を明示し,以来各方面に於いて多くの報告をみるに到つた。
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