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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻11号

1955年11月発行

文献概要

症例研究

ペニシリン過敏症の1例

著者: 石北明12

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室 2市立富士宮病院産婦人科

ページ範囲:P.963 - P.965

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 数ある抗生物質中でもペニシリン(以下Pと略す)はその抗菌性が卓越し,且つ廉価で,しかも毒性が極めて軽微であることから臨床各分野に最も広く使用せられて居り,むしろ濫用の傾向さえ見られる。
 しかしこの藥剤も最近内外共に次第に副作用の報告をみるようになり,本邦でも速水,吉場,枝,原田,小野,荒瀬,小林等の報告があり,2例のPシヨツク死も報告されている。欧米にはWaldbottの報告を始めとしてFarber and Rossによると1946〜52年間にPによる死亡例は11例に達している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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