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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻13号

1955年12月発行

特集 婦人科領域のAndrogen

Testosteroneの代謝について

著者: 足高善雄1 桂宗一1 伊藤俊夫1

所属機関: 1大阪大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1051 - P.1060

文献概要

 天然の男性ホルモン作用をもつホルモンは19—C化合物であつて,17—Cには酸素原子をもつている。その代表的化合物はtestosteroneであり,生物学的には最も活性が高く,睾丸の主たる男性ホルモンとされ,次の様な構造式を示すものである。3—Cに酸素原子,4,5—C間にα,βの不飽和二重結合,17—CにOH基を有しているが,何れもtesto—sterone.の生体内代謝には重要な意義を持つている。もともとsteroidhorrnoneの研究にはsteroidを先ず生体組織,尿等から分離することに始まり,次いで19—C-steroidを投与して尿中に出現する物質を検索し,或いはin vitroで組織によるsteroid代謝物質を追求して,見るべき成果を得られたのであるが,近時isotopeの出現により,それを利用して19—C-steroidを合成することにより確実な新知見が期待出来る様になつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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