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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻13号

1955年12月発行

文献概要

特集 婦人科領域のAndrogen

Androgenによる泌乳抑制—特にその機序についての実験成績

著者: 藤井久四郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学

ページ範囲:P.1138 - P.1143

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まえがき
 従来乳汁分泌が不要で,乳房の緊満硬結による痛がある場合に,特にアメリカに於いてestrogen,殊に合成estrogen剤が応用されて,成績にかなりの相違はあるが有効であるとされておる。ただ合成剤を使用すると嘔気,嘔吐或いは子宮出血などの不快な副作用が屡々伴って来る欠点がある。estrogen の泌乳抑制作用の機序については筆者らは動物実験による成績を報告したが,ヒトの場合についてはまだ明らかでない部分が残されている。この度はそれには触れないでandrogenを応用する場合特にその作用機序について述べることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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