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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻2号

1955年02月発行

文献概要

綜説

骨盤位に於ける豫防的頭位外廻転術

著者: 河邊昌伍1

所属機関: 1新潟鉄道病院産婦人科

ページ範囲:P.93 - P.100

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外廻転術の歴史
 抑も骨盤位分娩の母児の予後が不良であつて,これを頭位に廻転すべきを称えたのは遠くヒポクラテス学派であつた。然し今日行われる様な外廻転術は1807Wigindが妊娠中の児の位置は腹壁からの操作によつて容易に変えることが出来ることを発見してからであり,しかも同氏は未だ斜位及横位に限りこれを行つた。
 外廻転術を骨盤位に最初に行つたのは,フランスのMatteiであつた。1889フランスのPinardは骨盤位を外廻転すべきを提唱,以来骨盤位の外廻転術は先ずフランスに於て盛んに行われる様になつた。即ちRoland (1906),Pollock (1907),Levy-Solale 1922),Decugniere (1923)等の発表を見るに至つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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