文献詳細
速報
膣及び口腔粘膜塗抹標本(Vaginal & Oral Smear)の臨床観察
著者: 松井輝雄1
所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.107 - P.111
文献概要
これに就ては現在迄先人によつて観察されているが種々の意見がある。Daniel E.Ziskin(1948)は腟粘膜と口腔粘膜をsmear法によつて比較し特に口腔頬部粘膜は月経周期の喪失状態の際にestrogenが欠乏していると角化度が低く,これにestrogenを投与するとsmearの角化状態は腟,口腔共に平行して増加するが,周期性の変化の様な僅少の性ホルモンの増減はvaginal smearの方によく現われると云つている。
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