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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻2号

1955年02月発行

速報

膣及び口腔粘膜塗抹標本(Vaginal & Oral Smear)の臨床観察

著者: 松井輝雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.107 - P.111

文献概要

 発生的にMüller氏管と密接な関係にある子宮粘膜と腟粘膜が性ホルモンに対して敏感に反応する事はよく知られている事であるが,Müller氏管と全く関係のない口腔粘膜が性ホルモンの影響を受けるものであるか,もし受けるとすればどの程度のものであるかは興味深い問題である。
 これに就ては現在迄先人によつて観察されているが種々の意見がある。Daniel E.Ziskin(1948)は腟粘膜と口腔粘膜をsmear法によつて比較し特に口腔頬部粘膜は月経周期の喪失状態の際にestrogenが欠乏していると角化度が低く,これにestrogenを投与するとsmearの角化状態は腟,口腔共に平行して増加するが,周期性の変化の様な僅少の性ホルモンの増減はvaginal smearの方によく現われると云つている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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