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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻3号

1955年03月発行

原著

子宮内膜掻爬及び人工妊娠中絶とトリクロールエチレン吸入麻醉

著者: 井槌進1 大城爲仁1 熊埜御堂滋1 重松峻夫1

所属機関: 1九州大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.403 - P.408

文献概要

1.緒論
 1934年Jacksonによつてその麻酔効果が認められたトリクロールエチレン(以下"ト"と略す)は,その強い疼痛除去作用と,麻酔への迅速な導入並に覚醒等の特性により,英国を始め欧米諸国に於て広く,殊に無痛分娩に応用されているが,我国に於ても久保,尾島氏等の臨床報告及び紹介がある。我々もかつて"ト"の毒性について実験し,ダイヤル4以下の濃度では長時間の吸入でも全く呼吸,循環器障害を認めないことを報告した。(産婦の実際)
 今回吾々は"ト"吸入麻酔の下に人工妊娠中絶及び子宮内膜?爬の手術を実施し,安全且つ優秀な麻酔効果を認めたので報告し批判を仰ぎたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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