文献詳細
症例研究
文献概要
I.緒言
元来意外に臨床症状の軽微な子宮筋腫も,続発変化を来すと俄然種々な障碍,例えば疼痛,圧迫症状,不正出血等が著明となり,ためにその最も定型的症状である過多月経も,診断価値を失い,誤診に陥らしめることが稀ではない。吾々も烈しい疼痛,腹部の膨大を伴つた為に,卵巣嚢腫茎捻転と誤診するに至つたその1例を経験したので,以下その概要を報告する。
元来意外に臨床症状の軽微な子宮筋腫も,続発変化を来すと俄然種々な障碍,例えば疼痛,圧迫症状,不正出血等が著明となり,ためにその最も定型的症状である過多月経も,診断価値を失い,誤診に陥らしめることが稀ではない。吾々も烈しい疼痛,腹部の膨大を伴つた為に,卵巣嚢腫茎捻転と誤診するに至つたその1例を経験したので,以下その概要を報告する。
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