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原著
漿液性卵巣嚢腫及び卵管溜水腫内容液の蛋白質について
著者: 貴家寬而1 鈴木雅洲1 佐藤頌二1
所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.486 - P.488
文献購入ページに移動漿液性卵巣嚢腫及び卵管溜水腫の内容液の化学成分に関して,既に大分以前に詳細な研究が行なわれたが,最近30年間の本邦及び外国の文献には,これらに関する報告を殆ど見出すことが出来ない。過去の報告によれば,漿液性卵巣嚢腫も卵管溜水腫も,アルブミン並びにグロプリン等よりなる血清様物質であると云う。最近化学的検査法が進歩し,殊に蛋白質に関しては数十年以前とは比較にならぬ程差が生じた。吾々は漿液性卵巣?腫と卵管溜水腫との内容液の蛋白質につき検討を加え,果して血清と同様な物質であるか否かを考究して発表する。
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