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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻4号

1955年04月発行

文献概要

診療室

腟式卵管結紮術における膣壁創の皮内縫合に就いて

著者: 渡邊輝彦1 印牧義孝1

所属機関: 1藤枝市立志太病院

ページ範囲:P.533 - P.534

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いとぐち
 腟式手術の際に,腟壁創に通常の如く腸線の結節縫合を行う場合,術後7日目に抜糸すると抜糸時の出血が不快であり,抜糸をおくらせ,或は抜糸せぬ方針をとると縫合創に糸によるきれこみが生じていて,かなりの期間その部の接触による小出血をみるのが常であり,完全治癒迄に長期間を要する事が多く,腹壁創の治癒現象に比較たて甚だ不満足であるのが常である。吾々は腟式卵管結紮術後18日目に腟壁創哆開による大出血(性交に起因する)の1例を経験して以来,結節縫合を皮内縫合に変更し,その結果を比較検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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