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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻4号

1955年04月発行

文献概要

診療室

妊娠惡阻の治療

著者: 菊川滿

所属機関:

ページ範囲:P.534 - P.537

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 妊娠中毒症に関する研究が最近数年間に目ざましく発展したが,今日なお"学説の疾患"としてその本態は未だ明らかにされて居ない。然るに妊娠中毒症の本態乃至原因を闡明するには2つの方法が考へられる。即ち(1)中毒症の原因と考えられる要約を動物に作用さして実験的に中毒症と同様の病状乃至病理組織学的所見を惹起せしめ得るか,又は(2)人体に発現したる中毒症を,人工妊娠中絶を行わなくとも,治癒せしめ得る合理的な治療法を確立する事が出来たならば,それから中毒症の本態乃至原因を推定し得るかも知れない。以上の考えから特に妊娠悪阻の治療に就て観察したところを述べる。
 妊娠悪阻の研究に当つては「つわり」乃至悪阻の際に現われる諸症状の臨床的統計的観察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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