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症例研究
Rho因子に依る新生児赤芽球症の交換輸血による1成功例について
著者: 新井大作1 一宮勝也1 石井敏政2 上竹正躬2 横山三男2 牧野総一郞2
所属機関: 1東京医科歯科大学産科婦人科学教室 2東京医科歯科大学法医学教室
ページ範囲:P.563 - P.565
文献購入ページに移動1940年Landsteiner & Wiener両氏1)により抗Rh抗体が発見せられ,以来Rh因子が新生児赤芽球症と密接な関係あることがわかつてきた。本疾患の治療法については現在最も有効とされているのは交換輸血であつて,これには臍静脈を使用するDiamond2)3)4)の方法が広く用いられている。Rh-Hr式血液型と関係のある諸因子のうちでは,Rho因子不適合5)によるものが予後最も悪いと云われている。即ち,Rho因子の抗原性が最も強いからである。
我々は最近Rho不適合による新生児赤芽球症に対して交換輸血を行い,幸に助けることが出来た一例を経験したのでここに報告する。
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