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症例研究
顆粒膜細胞腫の1例
著者: 相馬廣明1 日吉陸人1
所属機関: 1東京医科大学産婦人科教室
ページ範囲:P.571 - P.573
文献購入ページに移動 顆粒膜細胞腫は比較的稀な卵巣充実性腫瘍である。本邦では樋口教授によれば,これらの充実性腫瘍のうちの2〜4%を占めるといわれる。然もその大半が一側に発生する場合が普通で(87%),両側の場合は少ない(11%)。本腫瘍は概ね良性腫瘍として見徹されているが,時には悪性変化を来すこともある。又本腫瘍の組織発生やその悪性度についても末解決な点や疑問が少くはないし,興味ある腫瘍と老える。最近本教室では閉経期以後に本腫瘍を発生し,その後悪性の経過を辿り死亡した1例を糧験したので参考迄に報告する次第である。
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