icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻6号

1955年06月発行

診療室

卵管痙攣の一診断法

著者: 松尾正平 飯塚鐵郞

ページ範囲:P.614 - P.615

文献概要

 吾々は日常不妊を主訴とした患者に,卵管の通過性の有無を知る必要に迫られる場合が少くない。その目的のために,従来は,卵管通気法,卵管通水法,子宮卵管造影法,G.Speck氏P-S—P.test,三谷氏の通色素法等があり,殊に,子宮卵管造影法は,最も確実に卵管の形態的所見を示して呉れるが,卵管機能異常,特に卵管痙攣の判定の点では,1927年Rubinが考案し1952年に到って完成したキモグラフイオンを応用し卵管通過性を検する,所謂,Rubin-testが最もすぐれて居る事は,現在欧米諸国で,広く応用されて居る傾向からしても窺い知る事が出来る。
 国保氏によれば,卵管痙攣の曲線像は,第1図の如く,初圧が異常に上昇し,その後急下降し正常曲線を描くもの,或は全く不規則な曲線像を呈するものがあり(第1図b),その診断に困難をきわめる事が屡々ある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら