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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻6号

1955年06月発行

症例研究

組織学的検索により発見された卵巣妊娠の1例

著者: 辻井信孝1 前田仁一2

所属機関: 1花岡鉱山病院産婦人科 2花岡鉱山病院外科

ページ範囲:P.631 - P.633

文献概要

緒言
 卵巣妊娠は1899年van Tussenbroeck1)により,最初の正確な症例が報告されて以来,漸次その数を加え,1942年Curtiss2)は丈献により89例を集計し,我が国でも長谷川,岸3)の症例報告並びに詳細な検討をはじめ,池田4),満谷5),安中6),小山7),小川8),田中9),今井,永井10),中本11),河野12),西その他13)の報告があるが,福田14)のによればなお30数例にすぎず,比較的稀な疾患とされている。我々も子宮外妊娠として開腹した結果,肉眼的には卵巣出血と診断したものが,更に組織検索により卵巣妊娠と確定された1例を経験したので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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