文献詳細
症例研究
文献概要
緒言
卵巣妊娠は1899年van Tussenbroeck1)により,最初の正確な症例が報告されて以来,漸次その数を加え,1942年Curtiss2)は丈献により89例を集計し,我が国でも長谷川,岸3)の症例報告並びに詳細な検討をはじめ,池田4),満谷5),安中6),小山7),小川8),田中9),今井,永井10),中本11),河野12),西その他13)の報告があるが,福田14)のによればなお30数例にすぎず,比較的稀な疾患とされている。我々も子宮外妊娠として開腹した結果,肉眼的には卵巣出血と診断したものが,更に組織検索により卵巣妊娠と確定された1例を経験したので,ここに報告する。
卵巣妊娠は1899年van Tussenbroeck1)により,最初の正確な症例が報告されて以来,漸次その数を加え,1942年Curtiss2)は丈献により89例を集計し,我が国でも長谷川,岸3)の症例報告並びに詳細な検討をはじめ,池田4),満谷5),安中6),小山7),小川8),田中9),今井,永井10),中本11),河野12),西その他13)の報告があるが,福田14)のによればなお30数例にすぎず,比較的稀な疾患とされている。我々も子宮外妊娠として開腹した結果,肉眼的には卵巣出血と診断したものが,更に組織検索により卵巣妊娠と確定された1例を経験したので,ここに報告する。
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