文献詳細
文献概要
原著
トリコモナス腟炎に対するPentamethylen-thiuramdisulfidの治療効果
著者: 高田道夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.688 - P.692
文献購入ページに移動緒言
トリコモナス腟炎はDonné(1837)により腟トリコモナス原虫が発見された後,Hoehne (1916)にょり始めて独立した疾患として記載され,その後幾多の業績により治療方面においても種々の藥剤が製作され,且つ使用法も改良が加えられ,一次的治療効果の卓越性を報ずる文献も少なくない。然しトリコモナス腟炎は再発の多い難治の疾患であるため,各藥剤は必ずしも優れた治癒成績を示しているとは限らない。
私はかゝるトリコモナス腟炎患者に対してPentamethylenthiuramdisulfidを主成分とする腟錠(科研トリコモ錠)を使用し,聊か見るべき成績を得たので報告する。
トリコモナス腟炎はDonné(1837)により腟トリコモナス原虫が発見された後,Hoehne (1916)にょり始めて独立した疾患として記載され,その後幾多の業績により治療方面においても種々の藥剤が製作され,且つ使用法も改良が加えられ,一次的治療効果の卓越性を報ずる文献も少なくない。然しトリコモナス腟炎は再発の多い難治の疾患であるため,各藥剤は必ずしも優れた治癒成績を示しているとは限らない。
私はかゝるトリコモナス腟炎患者に対してPentamethylenthiuramdisulfidを主成分とする腟錠(科研トリコモ錠)を使用し,聊か見るべき成績を得たので報告する。
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