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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻7号

1955年07月発行

原著

吾が領域に於けるヘパトサルフアレーン検査について

著者: 小林敏政1 伊藤昭雄1 西沢正昭1

所属機関: 1都立大塚病院産婦人科

ページ範囲:P.692 - P.696

文献概要

 肝は最大の臓器で,広汎且複雑な種々の機能を営み,生命維持に必要な器官である。その主なものをあげると,胆汗を分泌して消化吸牧等に関与し,内的及外的の解毒,免疫,貯蔵,物質代謝等は勿論その錯雑多岐な機能によつて種々な調節作用を営んで居る。従つてその体内各臓器との関連は極めて密接であることは容易に想像され得る。而して斯くの如き多岐に亘る肝の機能を一つの検査法で窺知することが不可能に近いことは容易に老えられ,筆者等の一人小林14)も既に各種検査法を試みて之を認めて居るが,,同一の患者に諸検査法を実施することは簡単迅速ということに遠く,且つ速かに検査結果を治療に反映させるためには,より鋭敏且簡単迅速な方法が望ましい理である。
 然してヘバトサルフアレーン法はRosenthal1)が始めて試みて以来各種検査法よりも簡単且迅速でしかも各種肝障害時に極めて陽性率高く10)13)一方法を実施してこの結果を治療に反映させる場合の一有力検査法とされて居るので,我々は吾領域に於て実験した結果を報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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