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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科9巻8号

1955年08月発行

文献概要

診療室

骨盤位整復法としての腹臥位1側臥位法

著者: 岡田梓郎1

所属機関: 1秋田赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.769 - P.771

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緒 言
 骨盤位分娩は早期破水臍帯の圧迫或は脱肝,児頭の娩出遷延,弛緩出血等を起し易く且之等合併症に対し手術的介助を要する事多きため頭位分娩に比し母児の予後の不良なる事は諸家の統計の示すところである。従って骨盤位分娩より頭位分娩の望ましい事は議論の余地がなく簡易無害而も整復率良好なる骨盤位整復法の発見は全産科医の等しく切望するところであろう。私は偶々骨盤位妊娠の「レ線写真を観察中写真撮影後短時日内に骨盤位の整復せられる者があるに気付き写真撮影時の姿勢即ち腹臥位が胎児の自己廻転を促進するに非やと考え計画的にかかる姿勢をとらしめ且之に側臥位を併用する事により予期せる如く良好な成績を得たので此の腹臥位1側臥位法を以て骨盤位整復法の一新法として茲に発表し諸賢の御批判を仰ぐ次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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