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文献詳細

雑誌文献

臨床検査1巻6号

1957年09月発行

文献概要

検査室管理

臨床病理検査室の設置運営に関する基礎的諸問題(Ⅰ)

著者: 内海邦輔1

所属機関: 1国立東京第二病院臨床検査科

ページ範囲:P.375 - P.382

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はじめ
 最近病院に於ける臨床病理検査室(中央検査室)の設置が盛んとなり,多少流行的傾向さえ感ぜられる。然しながらその運営の実態に立入ると一般に甚だ低調不活発であつて,これらの臨床病理検査室が本当にその重要性が認識されて設置されたものか,或は病院のアクセサリーとして流行に従つたものかの判断に苦しむ様な場合さえある。此の様な背反的現象の原因は主として臨床病理検査そのものに対する病院管理者(経営者)及び臨床家の理解度が必らずしも充分でないことに起因する様に思われる。即ち臨床病理検査室の規模運営はこれらの人達の考え方次第でどの様にでも決められるからである。臨床病理検査室を真に有効に運営し,病院の医療内容向上に資せしめるためにはこれらの人達によつて正しく認識され理解されなければならない。
 私は手元にある資料(主として国立病院に関するもの)により臨床病理検査室設置運営に関する基礎的問題について考察し,一般の参考に供したい。尚便宜上病院の規模及び種類は,病床500〜800の綜合病院を対象として論をすすめる事にする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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