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文献概要
特集 グラフ特集臨床検査の基礎 血液と消化液の採り方
採血の手技
著者: 野村武夫1
所属機関: 1東大病院中央診療部
ページ範囲:P.10 - P.17
文献購入ページに移動なお,近年,採血に使用する種々の"使い捨て"disposable器が考案され,その一部はわが国においてもすでに広く実用に供されている。たとえば,毛細管血液を使用する場合には,メスの代りに皮膚穿刺具(図9参照)が用いられ,血糖測定など毛細管血液の一定量採取用の"使い捨て"ピペットがあり,さらに一歩進んで,ピペットもしくはメランジュールを用いずに血色素測定・血球計算用に血液を一定倍数に稀釈できる器具(Unopette)も考案され,市販されている。一方,静脈血の採取には,"使い捨て"注射針・注射筒があり,国産品にすぐれたものがあって,すでに試用の段階を経て正式に採用している病院が多数ある。静脈採血具としてはその他,注射筒を用いずに,ゴム栓真空試験管を代りに使用し,一端を静脈内,他端をそのゴム栓に穿通させた針を介して,血液が自然に試験管内に流入するように工夫した器具(Vacutainer)がある。
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