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文献詳細

雑誌

臨床検査10巻12号

1966年11月発行

特集 グラフ特集臨床検査の基礎

細菌検査の基礎

腸炎ビブリオの検査

著者: 善養寺 浩1

所属機関: 1都立衛生研究所

ページ範囲:pp.97-102

文献概要

 腸炎ビブリオ(学名Vibrio Parahaemolyticus)は元来海棲菌であって,夏期海水温が高くなると急速に増殖し,魚介体に付着して陸揚げされ,生魚介類の喫食による腸炎の原因となる。この腸炎の年間患者数は,統計上はおよそ2万名程度であるが,散発患者を加えれば4万名に近い数となろう。この菌は伝染病菌ではなく,2次感染のみられない食中毒菌である。この菌による食中毒は,本菌が海水中で増殖している真夏をピークとして,6〜9月の問に多発する。しかし海水からは証明されなくなる冬のころになると発生はまったく認められない。

 腸炎ビブリオは分類学上はビブリオ属に属し,コレラ菌とともにこの属のなかの重要な病原菌である。上の写真の電子顕微鏡像のごとく,一端一毛性のべん毛をもつかん菌で,コンマ状を呈さない点が異なる以外,形態的にはコレラ菌に酷似している。この菌と鑑別上問題となる菌に海水性のAeromonas,Pseudomonas, Comamonasなどがあるが,これらの菌は生物学的性状において一部差がみられるほか,通常形態的にはべん毛が2本以上認められる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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