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綜説
組織染色の理論
著者: 畠山茂1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部病理
ページ範囲:P.703 - P.707
文献購入ページに移動はじめに
細胞組織の染色理論は,染料と生物組織間の物理化学的反応の理論であって難解な面が多くまた未知の現象が多い。著者にとってはこのような本質的なむずかしい標題に立ち向うにふさわしい力も経験にも乏しいが,ふだん伝承的,習慣的に行なっている染色操作に対しいささかなりとも理論的根拠が慾しいと願うものである。日常経験から得られた実際的な知識と,文献的考察に基づいて記述を進めることになるが,専門的立場からみれば晦渋な理解に堕しかねないことを附記しておきたい。
細胞組織の染色理論は,染料と生物組織間の物理化学的反応の理論であって難解な面が多くまた未知の現象が多い。著者にとってはこのような本質的なむずかしい標題に立ち向うにふさわしい力も経験にも乏しいが,ふだん伝承的,習慣的に行なっている染色操作に対しいささかなりとも理論的根拠が慾しいと願うものである。日常経験から得られた実際的な知識と,文献的考察に基づいて記述を進めることになるが,専門的立場からみれば晦渋な理解に堕しかねないことを附記しておきたい。
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