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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻10号

1967年10月発行

文献概要

研究

尿酸測定法の検討—その1—リンタングステン酸還元法について

著者: 屋形稔1 士田雅子1 富山八重子1 吉沢洋子1

所属機関: 1新潟大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.764 - P.766

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 血清および尿中の尿酸定量に今日多く利用されている方法は,大別すると,(1)尿酸の還元力を利用して,リンタングステン酸をタングステンブルーに還元し,その呈色を測定するリンタングステン酸還元法1)〜5)(以下リ法)(2)尿酸が紫外部に吸収をもつ特性を利用し,尿酸を特異的に分解する酵素ウリカーゼを働かせて,紫外部吸収の減少から定量するウリカーゼ法2)6)7),および(3)両法の組合せ,すなわちウリカーゼ作用前後のタングステンブルーの呈色の差から求める方法8)9)に分けられる。これらの中でも,それぞれの長所に基づいて,日常検査には前2者が繁用されている現状である。
 われわれは今回リ法(ヤトロンキット)と,国産ウリカーゼ(小野薬品)によるウリカーゼ法を実施することにより,両法を比較する機会を得,尿酸測定法について文献的考察を含め,これら測定法の問題点を中心に検討を進めたので,その成績について報告し,御参考に供したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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