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肉眼標本の見方<2>—炎症(Ⅰ)
著者: 金子仁12
所属機関: 1東京第一病院病理 2日本医科大学病理
ページ範囲:P.156 - P.157
文献購入ページに移動 一口に炎症を定義づければ刺激に対する局所組織の反応である.炎症の症状は発赤,灼熱,腫脹,疾痛,機能障害である.原因として最も多いのは細菌などの病原体によるものである.このほか火傷,外傷などの物理的原因や,塩酸硫酸などによる化学的原因がある.炎症の種類は漿液性炎,線維素性炎,化膿性炎,出血性炎,腐敗性炎,特殊性炎(結核,梅毒など)などに分けられる.この炎症は腫瘍とならんで病気の大半を占める大切な病変である.
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