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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻4号

1967年04月発行

文献概要

技術解説

血糖検査の正しい測り方

著者: 玄番昭夫1

所属機関: 1順大医学部臨床病理

ページ範囲:P.247 - P.252

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はじめに
 もっとも正しい血糖(ブドウ糖)測法定は,つぎの反応系を用いた酵素法といわれている。
 ブドウ糖+ATP―ヘキソキナーゼ―→ブドウ糖-6-リン酸+ADP  (1)
 ブドウ糖-6-リン酸+TPN―ブドウ糖-6-リン酸脱水素酵素―→6-ホスホグルコノラクトン+TPNH十H  (2)
 (340または366mμでTPNHの増加を測定)
 本法で,たとえば精秤して作った100mg/dlブドウ糖基準液を測定してみると,いつも91mg/dlの値しか得られず,このことより精製ブドウ糖でも常に9%の水分を含有すると考えられている。したがってブドウ糖基準液中の正確な含有量は本法で検定しなければならないとさえいわれている。しかし実際このような方法を日常臨床検査として採用することができないので,昔から多種多様の測定法が考案されてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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