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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻9号

1967年09月発行

文献概要

特集 小児の検査

乳幼児の尿所見

著者: 神前章雄1 麻生治夫1

所属機関: 1日赤中央病院小児科

ページ範囲:P.659 - P.663

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はじめに
 乳幼児においては,尿の異常とか,排尿時の障喜などを,主訴とすることは,比較的少ないものであり,尿量がどうであるとか,尿の色が変っているとかは,相当年長児になっても気にしないことが多い。排尿時の疼痛などは,何らかの形で訴えることは,ある程度可能である。したがってルーチンとして検尿を行ない,尿の異常を発見することが多いが,より多くは病歴と現症を診て,尿を検査し,この所見を考察して診断をつけるものであり,この点から老えると,成人よりも,検尿の機会が多いといえるかもしれない。
 尿検査は,一般に成人と小児とは,その成績は本質的な差異はないが,測定値の年令的差異を呈するものがあったり,小児特有の疾患における診断的意義が,成人と異なる点がある。検査に関する書物は,立派なものが数多く発行されているので,ここでは,われわれ小児科医が日常遭遇することの多い場合について記すことにする。尿の所見から,どのようなことを老えるか,というように書き,検査と臨床の結びつきを,強くしたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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