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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻11号

1968年11月発行

文献概要

検査室メモ

いかにしたら信頼されるデータが出せるか—検査科の立場から

著者: 広明竹雄1

所属機関: 1国立東京第一病院研究検査科

ページ範囲:P.816 - P.816

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 臨床検査は,早く診療に役だつ検査成績を提出しなければならない。と同時に検査種目の増加と精密化が,中検と合わせて簡易化ということになる。その理由の1つに疾病の変貌,すなわち表現型の変異によることである。
 ご承知のように,第2次世界大戦の終わりに多かったチフス性疾患,クルップ性肺炎,結核などの死亡率の高いものが脱落し,今や脳血管損傷,悪性腫瘍,心疾患のようなものが死亡率の首位をしめつつあること,また感染症や丹毒というものは少なくなり,変形性の感染症が多くなり,感染アレルギー性あるいは膠原病と称するものが多くなり,そのほか代謝異常や遣伝疾患が比較的に増加しつつある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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