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研究
集団的臨床化学成績精度管理の経験
著者: 川本昭1 医化学研究班
所属機関: 1兵庫県衛生検査技師会
ページ範囲:P.829 - P.835
文献購入ページに移動 1946年ペンシルバニア州医師会が行なった同一試料の測定1)以来,施設問における測定値のバラツキについての対策検討は今や世界的な問題である。日本においても1962年,医学書院2)が全国の臨床検査機関に同一試料を配布し,その分析値に大きな差のあることを指摘した。また,日本衛生検査技師会は昭和40年度に第1回3),および昭和41年度に第2回4)と,世界でも初めての大きな規模で全国的に同一試料の測定を行なった。その成績は精度管理の必要性を如実に示している。
兵庫県衛生検査技師会では昭和39年夏,自家製プール血清を県下16施設に配布し,総タンパク,A/G比,コレステロール,アルカリフォスファターゼ,クンケル,チモール,糖について測定値の集計をおこなったのが始まりで(表1),昭和40年会員各位の自発的な声から医化学研究班が結成され,本格的な活動を開始するとともに広く精度管理の必要性を説き,未加入各施設に呼びかけた。
兵庫県衛生検査技師会では昭和39年夏,自家製プール血清を県下16施設に配布し,総タンパク,A/G比,コレステロール,アルカリフォスファターゼ,クンケル,チモール,糖について測定値の集計をおこなったのが始まりで(表1),昭和40年会員各位の自発的な声から医化学研究班が結成され,本格的な活動を開始するとともに広く精度管理の必要性を説き,未加入各施設に呼びかけた。
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