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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻11号

1968年11月発行

文献概要

研究

集団的臨床化学成績精度管理の経験

著者: 川本昭1 医化学研究班

所属機関: 1兵庫県衛生検査技師会

ページ範囲:P.829 - P.835

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 1946年ペンシルバニア州医師会が行なった同一試料の測定1)以来,施設問における測定値のバラツキについての対策検討は今や世界的な問題である。日本においても1962年,医学書院2)が全国の臨床検査機関に同一試料を配布し,その分析値に大きな差のあることを指摘した。また,日本衛生検査技師会は昭和40年度に第1回3),および昭和41年度に第2回4)と,世界でも初めての大きな規模で全国的に同一試料の測定を行なった。その成績は精度管理の必要性を如実に示している。
 兵庫県衛生検査技師会では昭和39年夏,自家製プール血清を県下16施設に配布し,総タンパク,A/G比,コレステロール,アルカリフォスファターゼ,クンケル,チモール,糖について測定値の集計をおこなったのが始まりで(表1),昭和40年会員各位の自発的な声から医化学研究班が結成され,本格的な活動を開始するとともに広く精度管理の必要性を説き,未加入各施設に呼びかけた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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