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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻13号

1968年12月発行

文献概要

入門講座 血液

血液疾患—4.リンパ節腫脹をきたす疾患

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1昭和大臨床病理

ページ範囲:P.1084 - P.1084

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 リンパ節は球状またはそら豆型の結節で,その内部構造は図のようで,結合織の被膜で包まれ,この被膜から線維柱が実質内に入りこんで,リンパ節をいくつかの小葉に分けている。被膜の各所から輸入リンパ管を通って運ばれてきたリンパは,複雑なリンパ実質の構造を通って臍門部に至り,輸出リンパ管に集められてリンパ結節を去るか,この間にリンパ球,形質細胞の産生ならびに細菌,異物,腫瘍細胞などの抑留や,喰食などの網内系機能が行なわれるわけである。
 リンパ節腫脹をきたす疾患は表のようであり,局所性リンパ節腫脹は付近の化膿性炎症による2次性リンパ節炎が最も多く,それに次いで癌の転移が多く,特に左鎖骨上部正中側のVirchow(ウイルヒョー)リンパ節は,消化管や胆嚢や膵臓の癌による転移によってしばしば腫脹する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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