icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻13号

1968年12月発行

文献概要

入門講座 共通

超音波洗浄のコツ

著者: 吉田光孝1

所属機関: 1虎の門病院・臨床生化学検査部

ページ範囲:P.1089 - P.1089

文献購入ページに移動
 ガラス器具などを洗うということは,表面に付着した汚れ(異物)をとり除いてきれいにすることに他ならないが,汚れをとり除く方法には,クロム硫酸などを用いて化学的に汚物を酸化してとり除く方法と,洗剤液を用いる物理的な方法がある。後者は,中性洗剤の著しい進歩とともに日常容易に利用しやすい利点があるが,一般にブラッシングを併用する必要があるため,人手や時間を要し,さらにブラシの届かない部分の洗浄が困難であったり,また汚れの性質によっては落ちにくいものがあることも事実である。汚れの性質によって洗浄方法を選択することも重要であるが,一方,日常作業においては,大量の試験管などの洗い物をいかに能率的に洗浄処理するかが問題となる。能率的な機械の長所を生かし,かつ効果的な洗浄を行なうことを考えると,超音波を利用する洗浄法は能率的である一方,ブラッシングでは落ちにくい微細な汚れも落ちる利点を有していることは,みとめられる長所である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?