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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻2号

1968年02月発行

文献概要

自動血球計数の現況

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1虎の門病院臨床血液検査部

ページ範囲:P.85 - P.98

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I.血球計数の歴史1)
 世界で最初に血液中の赤血球数を数えるこころみをしたのは今から約250年前でJurinによるが,一応一般に使える方法を考案したのは今から115年ほど前の1852年Vierordtである。したがって血球計数の歴史は過去100年以上の歴史をもっている。Vierordtの方法は毛細管に血液を1滴とり塗抹し,この全赤血球を数えるという方法で,1つの試料を数えるのに数日かかって2〜7万個の細胞を数えたという。彼は正常値を500万/mm3と出したことからみて,大変面倒な方法ではあったがえられた成績は今からみてもかなり正確であったことは驚嘆に値するものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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