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梅毒血清学的検査法の最近の動向
著者: 水岡慶二1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院中央検査部血清検査室
ページ範囲:P.99 - P.107
文献購入ページに移動I.はじめに
一時その姿を消していた梅毒トレポネーマTreponema pallidumが最近再びあらわれ,早期顕症梅毒患者の増加をひきおこしていることはまぎれもない事実であり,それを裏付ける報告が数多くなされている。ことに,ハイティーンから20歳代にかけての若年者層に梅毒が蔓延している事実は重視されており,性病予防法を改正して結婚前の青年に血液検査を受けるように呼びかけるなど,国家も性病対策に積極的にのりだしてきている。
このように,梅毒の血清学的検査法は,臨床医のために診断,治療の補助として役立つ一方,公衆衛生の立場からもますます重要視される検査法である。
一時その姿を消していた梅毒トレポネーマTreponema pallidumが最近再びあらわれ,早期顕症梅毒患者の増加をひきおこしていることはまぎれもない事実であり,それを裏付ける報告が数多くなされている。ことに,ハイティーンから20歳代にかけての若年者層に梅毒が蔓延している事実は重視されており,性病予防法を改正して結婚前の青年に血液検査を受けるように呼びかけるなど,国家も性病対策に積極的にのりだしてきている。
このように,梅毒の血清学的検査法は,臨床医のために診断,治療の補助として役立つ一方,公衆衛生の立場からもますます重要視される検査法である。
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