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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻2号

1968年02月発行

文献概要

入門講座 細菌

抗酸性染色法acid-fast stain

著者: 橋本雅一1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.118 - P.118

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 ある種の細菌は,酸,アルカリまたはアルコールでも容易に死滅しないうえに,なかなか色素と結合しにくいが(難染性),いったん染まると酸性脱色剤(酸性アルコール)を作用させても脱色されにくい(抗酸性)という特殊な性質をもっている。この性質は,菌体表面にミコール酸という脂肪酸が存在していることによる。このような性質をもっている菌を抗酸菌とよび,この染色法はこの菌を選択的に染め出す方法で,ふつうは結核菌を染め出すのに用いられている。これには,いろいろの方法があるが,最もよく用いられているチール・ネルゼン法について述べ,その術式についての注意事項を記載しておく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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