文献詳細
文献概要
入門講座 共通
論文の書き方I
著者: 天木一太1
所属機関: 1日木大学医学部萩原内科
ページ範囲:P.123 - P.123
文献購入ページに移動1.はじめに
科学的な仕事は,毎日注意深くやっていれば,必ず新しい事実に,つぎつぎと気づくものである。たとえば試薬にある欠点があるとか,その1部を改良するとその欠点がなくなるとか,ある検査法は検体を少し長くおいておくと,テータがある方向にずれていくとかなどである。それが一般の人にすでに知られていることでなければ,一つの発見をしたことになる。その事実を知ることが,そのような仕事をする人にとって有利になることであれば,それを知らせてあげることは人助けになる。ここに研究発表が生れる。
仕事の中で偶然気がついたことが,そのまま立派な発見になることもあろう。しかし,そのようなことはきわめて少ない。気がついたり,考えたりすることは,各人各様ではあっても,だいたい同じようなことが多いのである。それを確かめたり,数字にして比較したり,何か方法や考え方に欠点がないか検討したりするために,研究活動が必要になる。
科学的な仕事は,毎日注意深くやっていれば,必ず新しい事実に,つぎつぎと気づくものである。たとえば試薬にある欠点があるとか,その1部を改良するとその欠点がなくなるとか,ある検査法は検体を少し長くおいておくと,テータがある方向にずれていくとかなどである。それが一般の人にすでに知られていることでなければ,一つの発見をしたことになる。その事実を知ることが,そのような仕事をする人にとって有利になることであれば,それを知らせてあげることは人助けになる。ここに研究発表が生れる。
仕事の中で偶然気がついたことが,そのまま立派な発見になることもあろう。しかし,そのようなことはきわめて少ない。気がついたり,考えたりすることは,各人各様ではあっても,だいたい同じようなことが多いのである。それを確かめたり,数字にして比較したり,何か方法や考え方に欠点がないか検討したりするために,研究活動が必要になる。
掲載誌情報