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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻2号

1968年02月発行

文献概要

入門講座 共通

論文の書き方I

著者: 天木一太1

所属機関: 1日木大学医学部萩原内科

ページ範囲:P.123 - P.123

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1.はじめに
 科学的な仕事は,毎日注意深くやっていれば,必ず新しい事実に,つぎつぎと気づくものである。たとえば試薬にある欠点があるとか,その1部を改良するとその欠点がなくなるとか,ある検査法は検体を少し長くおいておくと,テータがある方向にずれていくとかなどである。それが一般の人にすでに知られていることでなければ,一つの発見をしたことになる。その事実を知ることが,そのような仕事をする人にとって有利になることであれば,それを知らせてあげることは人助けになる。ここに研究発表が生れる。
 仕事の中で偶然気がついたことが,そのまま立派な発見になることもあろう。しかし,そのようなことはきわめて少ない。気がついたり,考えたりすることは,各人各様ではあっても,だいたい同じようなことが多いのである。それを確かめたり,数字にして比較したり,何か方法や考え方に欠点がないか検討したりするために,研究活動が必要になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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