icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻9号

1968年09月発行

文献概要

特集 成人病検査 グラフ

血清コレステロールの定量

著者: 春日誠次1

所属機関: 1関東逓信病院検査科

ページ範囲:P.620 - P.624

文献購入ページに移動
 コレステロールの定量は古くはヂギニンによる沈殿を重量法によって測定していた(Windaus,1909)。その後,Liebermann-Burchard反応(無水酢酸,濃硫酸)による比色法が導入された(Bloor,1916)が,発色の不安定さ,遊離・エステル型による発色の度合に差があることなどから,Schonheimer&Spcrry (1934),Sperry&Webb (1950)にょって改良され正確に測定されるようになったが,操作が繁雑になってしまった。Abel1らは簡易な方法をくふうしている(1952)。その他p-Toluensulfon酸をつかうPcarson法,その改変法であるZurkowski法などコレステロール定量法についての文献は多い。ここでは塩化第二鉄—硫酸による発色(Kiliani反応とも呼ばれる)を.利用したZak,Henlyの北村変法の操作である。この方法は簡易性を主体としており,測定値としてはSperry&Webb法よりも約10%高く出る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?