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医学写真のとりかたのコツ(1)
著者: 進藤登1
所属機関: 1国立東京第一病院研究検査科
ページ範囲:P.679 - P.679
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今日,医学の発展にとって,写真技術の協力が非常に重要な役割を占めるようになってきた。たとえば患者の全身の写真・手術および剖検写真・教材用写真・顕微鏡写真など科学の中の医学部門だけでも非常に広範囲にわたっている。手術材料および剖検材料においては数が多くなると,かなりのスペースを必要とするので,貴重な材料でも全部永久に保存することは不可能であり,また保存するには固定液を用いるので,以前のような状態で再現することは非常に困難になる。そこで,写真は重要な証拠物件となるばかりでなく,永久性をもち,整理さえしておけばいつでも検討し,分析研究ができるというところに,医学の発展にとって非常に重要な役割を占めるゆえんである。以下に述べるのは,臓器肉眼写真の簡単な撮り方についてであるが,私たちのところでは,数年前までは写真はすべて中央写真室で撮っていたが,緊急の場合にはいつでもということはなかなか困難であるために,写真装置を解剖室にセットし,色や形の変わらないうちに撮影を行なう。
今日,医学の発展にとって,写真技術の協力が非常に重要な役割を占めるようになってきた。たとえば患者の全身の写真・手術および剖検写真・教材用写真・顕微鏡写真など科学の中の医学部門だけでも非常に広範囲にわたっている。手術材料および剖検材料においては数が多くなると,かなりのスペースを必要とするので,貴重な材料でも全部永久に保存することは不可能であり,また保存するには固定液を用いるので,以前のような状態で再現することは非常に困難になる。そこで,写真は重要な証拠物件となるばかりでなく,永久性をもち,整理さえしておけばいつでも検討し,分析研究ができるというところに,医学の発展にとって非常に重要な役割を占めるゆえんである。以下に述べるのは,臓器肉眼写真の簡単な撮り方についてであるが,私たちのところでは,数年前までは写真はすべて中央写真室で撮っていたが,緊急の場合にはいつでもということはなかなか困難であるために,写真装置を解剖室にセットし,色や形の変わらないうちに撮影を行なう。
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