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1ページの知識 細菌
細菌の形態からの同定(1)
著者: 木村貞夫1
所属機関: 1栃木県衛生研究所
ページ範囲:P.54 - P.54
文献購入ページに移動 われわれが学ぶ微生物学の中には,小はウイルスから大は真菌に至るまで,たいへんたくさんの種類がある。これらの多くの微生物の中で,人間に病気をおこす種類のものだけがわれわれの当面の対象である.したがって,その数はわりに限られている.われわれが,染色や培養によって観察する菌の大部分は,非病原性で,これらの中には正常細菌叢もあり,雑菌とよばれて全然関係のない菌もある.これらの菌の中から,病原性のある菌を選びだすことがわれわれの目的である.
ある未知の菌をしらべ,その菌の属する科・属・種を決定することを同定というがこれが細菌検査の究極の目的であることは,上述の通りである.このために,いろいろの方法が用いられる.形態,生物学的性状,血清学的性状などの諸検査がそれである.これらを総合判定して細菌の同定が行なわれる.
ある未知の菌をしらべ,その菌の属する科・属・種を決定することを同定というがこれが細菌検査の究極の目的であることは,上述の通りである.このために,いろいろの方法が用いられる.形態,生物学的性状,血清学的性状などの諸検査がそれである.これらを総合判定して細菌の同定が行なわれる.
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