icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻12号

1969年12月発行

文献概要

特集 血清学的検査—その本質と実際 感染症の血清反応

座談会—感染症の血清反応

著者: 安田純一1 北浦敏行2 松永清輝3

所属機関: 1国立予研一般検定部 2大阪府公衛研微生物課 3大阪鉄道病院臨床検査科

ページ範囲:P.1110 - P.1117

文献購入ページに移動
近ごろの感染症
 安田 抗原抗体反応を病気の診断に使うことが始まったのは19世紀の終わりからで,ウィダールの反応が1896年です.それ以来,感染症の病原体を抗原にして患者血清の中の抗体を証明するやり方が,血清診断法として多く用いられてきたわけです.逆に,免疫血清を使って菌を同定する.そういう2とおりのやり方がありますが,今日使っている血清的検査法の中には,病原菌を使わない方法もあります.どちらかというと,病原菌を使う方法からそうでないほうへ主力が移っていく感じがしますけれども.
 それで今さら感染症の診断でもないと考える人もあるでしょうが,まず抗原抗体反応で診断できる感染症はどんな状態か,北浦先生に全体の見とおしをお聞きしたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?