icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻12号

1969年12月発行

文献概要

特集 血清学的検査—その本質と実際 ホルモン検査

ホルモンの検出—HCGのradioimmunoassay

著者: 水口弘司1

所属機関: 1東大産婦人科

ページ範囲:P.1150 - P.1156

文献購入ページに移動
はじめに
 産婦人科の日常診療で最もしばしば遭遇するのは妊娠である,と言っても過言ではあるまい.しかしながら,妊娠の診断は一般的に考えられるほど容易なものではなく,他疾患を妊娠と誤診したり,妊娠を見のがすことはさほど珍しいことではないのである.もちろん,定型的な妊娠は主訴をきいただけでも十分に判断しうるが,主訴があいまいであったり,定型的な妊娠徴候を認めぬ場合には診断を確定することは非常にむずかしく,外来診療でこうした困難を経験するのはしばしばである.
 そこで,より客観的で正確な診断をするために,臨床医学の領域に種々の検査法が導入され,今日では検査法を抜きにしては医学を語ることはできないほどになったのであるが,この意味で近年人絨毛性gonadotropin (HCG)測定法の進歩は注目に値する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?