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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻4号

1969年04月発行

文献概要

1ページの知識 血清

中和

著者: 安田純一1

所属機関: 1阪大・微生物病研究所

ページ範囲:P.327 - P.327

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中和試験
 吸収と似て非なる操作に"中和(または阻止)試験"がある.
 吸収では,赤血球,菌体など粒子状の抗原を使い,抗血清と反応させた後,遠心沈殿によって抗原とそれに結合した抗体とを反応系から除去してしまう.中和では,可溶性の抗原を用い,抗原抗体反応の産物は反応系に残っている.したがって,抗原液を加えることによる抗体の稀釈は不可避である.最初に,可溶性抗原を加えても,生じた沈降物を遠心沈殿によって除去した場合には,"中和"とはいわず吸収と同様に取り扱っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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