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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻4号

1969年04月発行

文献概要

研究

オートアナライザー比色部(tubular flowcell)の利用による超微量比色の試み—血清ビリルビン分別定量への応用

著者: 菱本恒温1 柿本称生1 出井勝重1

所属機関: 1国立京都病院研究検査科

ページ範囲:P.353 - P.354

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 臨床化学検査の超微量化のための研究は,近年ますます盛んとなり,種々の方法が考案されてきているが,結論的には微量検体の測定のための比色計の改善と,鋭敏な試薬の開発にある.後者については開発の余地はあるが,むずかしい問題である.前者の比色計についてはいまだ決定的な器種がなく,超微量化を困難にしている.
 筆者はオートアナライザー比色部を,日常の自動分析器としての使用から,簡単な切り替え操作によって,比色液量0.2mlを十分比色できる超微量比色計としての利用を案出し,さらに,サンプラー,プロポーショニングポンプ,レコーダーの利用による半自動化,超微量比色を実用化した.最初の試みとして,血清ビリルビン分別定量に使用し,直接,総ビリルビンならびに各盲験用に血清20λ,すなわち1回使用血清量0.005ml (5λ)の超微量化ができたので,その概要を説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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