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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻6号

1969年06月発行

文献概要

技術解説

雑菌性真菌(1)

著者: 山下憲治12

所属機関: 1京大耳鼻咽喉科 2元:国立京都病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.482 - P.487

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はじめに
 雑菌性真菌(fungal contaminants)とは,病的材料の培養に際し,空中から落下し混入した真菌や,また生体に常在している常在真菌(residents),一時的に生体に存在していた仮寓真菌(transients)などが,病的材料とともに接種されて,培地に生えてきたものであって,培養目的の病原真菌ではないもののことである.
 それには,はなはだたくさんの種類があり,その同定は真菌学専門家でないと非常に困難であるが,普通によくみられる雑菌性真菌のいくつかについて,簡単に非専門家むぎに解説してみよう.
 ただし,ここに述べる菌は常に非病原菌とは限らない.Aspergillusの数種はもちろんのこと,Scopulariapsis,Penicillium,Cladosporium,Mucor,Absidia,Rhizopusのあるものは,ときに明らかな病原菌であることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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