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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻6号

1969年06月発行

文献概要

1ページの知識 血液

血球計算の誤差をなくすには(6)

著者: 大橋辰哉1

所属機関: 1東大吉利内科

ページ範囲:P.500 - P.500

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血小板算定
 Fonio法(間接法)でやる血小板算定で注意することの第1は,やはり塗抹標本の作り方である.
 まず,耳朶採血が静脈血よりよいが,そのとぎ最初の1,2滴は捨て,硫苦液を切創口に1滴のせてから,血液を湧出させ(この順序を逆にやると,血小板は凝集してしまう),その場所でただちに静かにかくはんする.激しく頻回にかくはんすると,血小板は破壊されてしまう.このときの血液と硫苦液の比は,1:2-3とする.硫苦は血小板凝集を防ぐためであるから,多めのほうがよい.塗抹は赤血球と血小板が重ならぬよう薄目のほうがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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