文献詳細
文献概要
1ページの知識 血液
血球計算の誤差をなくすには(6)
著者: 大橋辰哉1
所属機関: 1東大吉利内科
ページ範囲:P.500 - P.500
文献購入ページに移動血小板算定
Fonio法(間接法)でやる血小板算定で注意することの第1は,やはり塗抹標本の作り方である.
まず,耳朶採血が静脈血よりよいが,そのとぎ最初の1,2滴は捨て,硫苦液を切創口に1滴のせてから,血液を湧出させ(この順序を逆にやると,血小板は凝集してしまう),その場所でただちに静かにかくはんする.激しく頻回にかくはんすると,血小板は破壊されてしまう.このときの血液と硫苦液の比は,1:2-3とする.硫苦は血小板凝集を防ぐためであるから,多めのほうがよい.塗抹は赤血球と血小板が重ならぬよう薄目のほうがよい.
Fonio法(間接法)でやる血小板算定で注意することの第1は,やはり塗抹標本の作り方である.
まず,耳朶採血が静脈血よりよいが,そのとぎ最初の1,2滴は捨て,硫苦液を切創口に1滴のせてから,血液を湧出させ(この順序を逆にやると,血小板は凝集してしまう),その場所でただちに静かにかくはんする.激しく頻回にかくはんすると,血小板は破壊されてしまう.このときの血液と硫苦液の比は,1:2-3とする.硫苦は血小板凝集を防ぐためであるから,多めのほうがよい.塗抹は赤血球と血小板が重ならぬよう薄目のほうがよい.
掲載誌情報