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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻6号

1969年06月発行

文献概要

1ページの知識 血清

生体内抗原性

著者: 安田純一1

所属機関: 1国立予防衛生研究所

ページ範囲:P.501 - P.501

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完全抗原とハプテン
 ある物質の抗原としての特異性を調べる方法の1つは,実験動物に注射して特異的な抗体が産生されるかどうかを見ることである.ある病気に罹患すると,一定期間(ときには終生)その病気に対して免疫を獲得することは,太古以来知られていた.これが病原体の感染によって特異的な抗体が産生された結果であるとわかったのが,今日の免疫学・血清学の基礎であることは申すまでもない.しかし,試験管内で対応抗体と特異的に反応することと,生体に注射ざれたとき抗体を産生することとは,常に相伴って起こるわけではない.
 たとえば,梅毒血清反応の類脂体抗原は,そのままウサギに注射しても抗体を作らせることはできないが,すでに(たとえば梅毒感染によって)産生されている抗体と試験管内て抗原抗体反応(補体結合反応,沈降反応)を起こす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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