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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻6号

1969年06月発行

文献概要

1ページの知識 病理

組織切片の迅速作製

著者: 川井一男1

所属機関: 1国立大阪病院研究検査部

ページ範囲:P.503 - P.503

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 病理組織標本は,光学顕微鏡を用いて肉眼的には決定できない次元で,疾病をより正確に診断するために作られる.一般の組織材料では,パラフィン包埋法によって薄切切片を作ると染色標本の作製までに2,3日はかかる.しかし,臨床上組織診断を急ぐ場合,たとえば手術摘出材料のすみやかな診断の確定や所見の把握をまって続いて行なう処置法を選択するようなときには,短時間で組織切片を作製することが求められる.最近では,術中組織診断は術中細胞診断と並んで悪性腫瘍の診療には欠くことができないものとなってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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